マンション共有部に自転車を置くのはアリか、ナシか??
マンションの共用部に自転車を置くことは、原則としてNG(ナシ)です。これは、法律や多くのマンションの管理規約で厳しく禁止されている行為だからです。
しかし、なぜか多くのマンションで共用廊下や階段に自転車が置かれている光景を目にします。そこには、住民の「ついやってしまう」心理と、見過ごされてきた実態があります。
なぜマンションの共用部に自転車を置いてはいけないのか?
共用部に自転車を置くことが禁止されているのには、明確な理由があります。
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1. 消防法違反になるから
廊下や階段は、火災や災害が発生した際に、住民が安全に避難するための通路です。自転車などの物を置くことは、避難経路を妨害する行為であり、消防法違反にあたります。もし、自転車が原因で避難が遅れ、負傷者や死者が出た場合、自転車を置いた本人が刑事責任や損害賠償責任を問われる可能性があります。
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2. 他の住民の迷惑になるから
共用部に置かれた自転車は、車椅子やベビーカー、高齢者の通行の妨げになります。また、不用意に倒れてしまい、他の住民やその所有物を傷つけるリスクもあります。
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3. 防犯上のリスクがあるから
共用部に私物が置かれていると、管理が行き届いていないと見なされ、不審者が入り込みやすくなる可能性があります。
それでも自転車が置かれているのはなぜ?
ここまで聞くと「なぜみんな置いているのだろう?」と疑問に思うかもしれません。これには、以下のような理由が考えられます。
- 駐輪場が満車
- 駐輪場が遠い
- 「少しだけなら大丈夫」という甘え
- 管理組合の対応が甘い
まとめ
マンションの共用部に自転車を置くことは、単なるマナー違反ではなく、法律違反や大きな事故につながるリスクがある危険な行為です。
もしあなたのマンションで共用部に自転車が置かれている場合は、まずは管理組合に相談しましょう。個人間の直接的な注意は、トラブルの原因になることもあります。
住民全員が安全で快適に暮らすために、まずは管理規約を遵守することが何よりも大切です。

