田舎にある実家… 田んぼの中にあるんだけど、売却できるのか??
田んぼの中にあるご実家、相続や引越しで売却を検討している方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、売却は可能ですが、非常にハードルが高いのが現実です。
一般的な住宅と異なり、田んぼの中にあるという特殊な立地が、買い手を見つけにくくしている大きな要因です。
なぜ田んぼの中の家は売却が難しいのか?
田んぼの中の家が売却しにくい主な理由は以下の通りです。
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1. 需要が極めて低い
買い手の主なターゲットが限られるため、買い手が見つかるまでに非常に長い時間がかかる傾向にあります。
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2. 農業用道路は「私道」扱いの場合がある
家までの道路が公道ではなく私道の場合、買主は通行権や維持管理について複雑な権利関係を理解し、納得する必要があります。
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3. 土地の形状や地盤の問題
周囲が田んぼの場合、地盤が軟弱なケースが多く、将来的なリフォームにも制約がある場合があります。
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4. 法律上の制約
田んぼの多くは「市街化調整区域」などに指定されていることがあり、原則として新たな建物の建築や、宅地造成が制限されています。
売却以外の選択肢
もし売却が難しい場合、以下の選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
- 隣接地の農家に相談する: 直接交渉してみると、思わぬ売却先が見つかるかもしれません。
- 自治体に相談する: 地域によっては、空き家バンク制度や、売却の仲介をしてくれる窓口がある場合があります。
- 空き家として管理する: 売却が難しい場合、最低限の管理をしながら、将来的な活用法を模索するのも一つの手です。
まとめ
田んぼの中にある家を売却することは、簡単なことではありません。しかし、地域の特性や法律の専門知識を持つ不動産会社や、自治体の窓口に相談することで、活路が見いだせる可能性はあります。
ご自身の物件の状況を正確に把握し、まずは売却の可能性について専門家に相談してみることを強くお勧めします。

