登記簿に記載の面積より、建築時の面積が減っている!!そんなことってあるの?
登記簿に記載されている面積と、実際の建築時の面積が異なることは十分にあり得ます。これは、特に古い建物や土地でよく見られる現象です。
面積が異なる主な理由
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1. 測量技術の進歩
登記簿に記載されている面積は、昔の測量技術で測られたものです。当時は縄や尺を使った簡易的な測量が主流だったため、現代の測量技術で測り直すと、登記簿の面積と実際の面積にズレが生じることがよくあります。
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2. 公簿面積と実測面積の違い
登記簿に記載されている面積を「公簿面積」と呼び、実際に測量して得られた面積を「実測面積」と呼びます。不動産取引では、この両者の違いが問題になることがあります。
- 公簿売買: 登記簿の面積を基準に売買を行う方法。
- 実測売買: 実際に測量し直した面積を基準に売買を行う方法。
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3. 面積の単位の違い
かつて使われていた面積の単位「坪」や「間」と、現在の「平方メートル」の間で、換算時にわずかな誤差が生じることがあります。
売却や購入時の注意点
- 売却する場合:
- もし面積が減っていることが判明しても、売買契約書に「公簿面積での取引であり、面積の増減があっても売買価格は変更しない」旨が記載されていれば、価格交渉の対象にはなりません。しかし、事前に買い手に伝えておくことがトラブルを避けるために重要です。
- 購入する場合:
- 気になる物件があれば、必ず「公簿売買」か「実測売買」かを確認しましょう。特に土地の場合は、将来の建築計画に影響が出ることもあるため、実測面積を知っておくことが非常に重要です。
まとめ
登記簿の面積と実際の面積が異なることは、決して珍しいことではありません。これは、ほとんどの場合、悪意によるものではなく、単に測量技術の差や取引方法の違いによるものです。
取引を進める際は、不動産会社に相談し、公簿面積と実測面積の違いをしっかりと理解した上で、売買契約を進めていきましょう。

