離婚後の住宅ローン。離婚が成立していないと、ローンが組めない!?
離婚協議中に新しい住まいの購入を検討する際、住宅ローンを組もうと考えている人は多いでしょう。しかし、結論から言うと、離婚が成立するまでは、新しい住宅ローンを組むのは極めて難しいのが現状です。
なぜ離婚が成立していないとローンが組めないのか?
金融機関は、住宅ローンを貸し出す際に、返済能力や信用情報を厳しく審査します。離婚が成立していないと、以下の理由から審査が通らない可能性が非常に高いです。
-
1. 夫婦の共有資産と見なされるから
購入する不動産は夫婦の共有財産と判断される可能性があります。もし離婚時に財産分与でトラブルになった場合、ローンを確実に回収できなくなるリスクが生じます。
-
2. 配偶者が連帯保証人になる可能性があるから
離婚協議中であっても、金融機関が「夫婦間の借金」と判断した場合、配偶者を連帯保証人に加えることを求めることがあります。しかし、これは現実的ではありません。
-
3. 審査書類の提出が困難だから
審査には、夫婦の収入証明書や、場合によっては住民票などの提出を求められます。離婚協議中の場合、配偶者からこれらの書類を快く提供してもらうことは難しく、手続きが進められなくなります。
離婚後の住宅ローン審査をスムーズにするために
離婚後の住宅ローンを確実に組むためには、まず離婚を成立させることが最優先です。
- 財産分与を明確にする: 離婚協議書を作成し、現在住んでいる家や財産の分与を明確にしておきましょう。
- 戸籍や住民票を移す: 離婚後、戸籍や住民票をあなたの新しい姓に変更し、住所を移すことが重要です。
- 収入証明書を準備する: 審査にはあなたの現在の収入を証明する書類が必須です。
まとめ
離婚協議中に新しい住まいのための住宅ローンを組むことは、非常に大きなリスクを伴います。金融機関は、将来的なトラブルのリスクを避けるため、離婚が成立するまでローンの承認を出さないことがほとんどです。
まずは、離婚を成立させ、財産分与を確定させることから始めましょう。その上で、あなたの経済的な状況に合った最適な住宅ローンを検討することが、新しい生活を安心してスタートさせるための第一歩です。

