2026-03-25
M&Aで法人を売却する際、不動産の評価やスキームに目が行きがちですが、 実務上で非常に重要なのが 「賃貸借契約や利用状況の整理」です。
この部分が曖昧なままだと、
といったリスクにつながります。
今回は、不動産が関わるM&Aで見落とされがちな 契約・利用面の重要ポイントについて解説します。
相続登記や不動産のことで迷ったら
? 不動産について相談するまず前提として、法人が保有する不動産の利用状況は大きく分けて 3つのパターンがあります。
それぞれによって、 リスクの種類やチェックポイントが異なります。
自社で使用している不動産の場合、 一見シンプルに見えますが注意点があります。
それは 「売却後の利用条件」です。
買主は以下の点を気にします。
特に、
といった場合、 将来の修繕コストが懸念されます。
また、 建築基準法違反や未登記部分があると、 評価に大きく影響します。
第三者に貸している不動産の場合、 賃貸借契約の内容が非常に重要になります。
主に以下のポイントが確認されます。
ここでよくある問題が、 「賃料が相場とズレている」ケースです。
市場より安い賃料で貸していると、 収益性が低いと判断されます。
逆に高すぎる場合は、 将来的に下がるリスクが懸念されます。
どちらの場合も、 企業価値の減額要因になる可能性があります。
意外と多いのが、 親族やグループ会社への賃貸です。
この場合、以下のような問題が発生しやすくなります。
M&Aではこれらは 大きなリスクとして見られます。
買主からすると、
といった不安材料になります。
そのため、 必ず書面で契約を整備することが重要です。
相続登記や不動産のことで迷ったら
? 不動産について相談する賃貸借契約や利用状況が整理されていないと、 次のような問題が発生します。
買主は必ずデューデリジェンス(調査)を行います。
このとき、 契約不備は必ず指摘されます。
リスクがあると判断されると、 価格を下げる材料にされます。
リスクが大きい場合、 買収自体を見送られる可能性もあります。
では、どのように整理すればよいのでしょうか。
重要なのは以下のポイントです。
これらを事前に整えることで、 買主の不安を大きく減らすことができます。
結果として、 スムーズかつ高値での売却につながる可能性が高まります。
相続登記や不動産のことで迷ったら
? 不動産について相談する不動産が関わるM&Aでは、 賃貸借契約と利用状況の整理が非常に重要です。
特に、
といった状態は、 大きなリスク要因になります。
逆に言えば、 これらを事前に整備することで
といった効果が期待できます。
「契約が昔のままになっている」 「身内同士で曖昧に貸している」
という方は、 今のうちに整理しておくことが成功のカギです。
次回はいよいよ最終回、 「デューデリジェンス対策」について解説します。
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