第2回 | 不動産の確定申告「必要経費」にできるもの・できないもの

2026-03-10

その他

第2回|不動産の確定申告「必要経費」にできるもの・できないもの

― 経費の理解が、手取りを左右する ―


不動産オーナーにとって確定申告で最も重要なのが 「必要経費」の正しい理解です。

同じ家賃収入でも、 経費の計上次第で納税額は大きく変わります。


■ 必要経費とは?

不動産所得の計算式は、

総収入金額 − 必要経費 = 不動産所得

必要経費とは、 家賃収入を得るために直接必要だった支出 のことを指します。


■ 経費にできる主なもの

① 固定資産税・都市計画税

賃貸用物件であれば 全額経費になります。

② 管理委託費

  • 入居者募集費用
  • 家賃集金代行手数料
  • クレーム対応費

これらは 賃貸経営に必要な支出として経費計上できます。

③ 修繕費

原状回復や維持管理のための支出は経費になります。

  • 壁紙の張替え
  • 給湯器の交換
  • 水漏れ修理
  • 外壁の部分補修

ただし注意すべきなのが 「資本的支出」との違いです。


■ 修繕費と資本的支出の違い

修繕費
→ 現状回復・維持目的
その年に全額経費

資本的支出
→ 資産価値を高める工事
減価償却で数年に分けて経費

例:間取り変更や大規模リノベーションは 減価償却扱いになる可能性が高いです。


④ 火災保険・地震保険

賃貸物件にかけている保険料は 経費になります。

⑤ ローン利息

経費になるのは 利息部分のみです。

元金返済部分は経費になりません。

⑥ 減価償却費

建物の価値減少分を毎年経費にするのが 減価償却です。

  • 木造:22年
  • 軽量鉄骨:19〜27年
  • RC造:47年

実際に現金が出ていないのに経費にできる 点が大きな特徴です。


■ 経費にできないもの

① ローン元金

借入金の返済(元金部分)は経費不可 です。

② 個人的な支出

  • 自宅の光熱費
  • プライベート旅行
  • 日常の生活費

賃貸経営と無関係な支出は認められません。

③ 所得税・住民税

所得税や住民税は 経費になりません。


■ グレーゾーンになりやすい費用

① 家事按分

自宅兼事務所の場合、 使用割合に応じて按分可能です。

② 交通費

物件確認など業務目的であれば 経費計上可能です。

③ 交際費

常識的な範囲内であれば経費対象ですが、 過大計上は税務リスクになります。


■ 経費管理で差がつくポイント

正しく計上することが最重要です。

  • 領収書を必ず保管
  • 毎月整理する
  • 帳簿をこまめに記録

3月に慌てない管理体制を作りましょう。


■ まとめ

  • 固定資産税・管理費・修繕費は経費
  • ローン利息は経費
  • ローン元金は経費不可
  • 私的支出は不可

経費の理解は不動産経営の基礎力です。

次回は 「減価償却と節税の考え方」 を詳しく解説します。

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