近所の空き家がボロボロ… 維持管理を催促できるのか?

2025-12-05

豆知識

近所の空き家がボロボロ…維持管理を催促することはできるのか?

近所の空き家がボロボロ…
維持管理を催促することはできるのか?

「隣の空き家、屋根が壊れて危ない」「草木が生い茂って害虫が発生している」──そんな悩みを抱えていませんか?

誰も住んでいない家が放置されると、景観だけでなく防災や衛生面にも悪影響を及ぼします。 しかし、勝手に修理や掃除をすることはできません。 では、近隣住民としてどこまで催促できるのか、またどんな手段が取れるのかを詳しく見ていきましょう。

1. 空き家問題は全国で深刻化している

総務省の調査によると、全国の空き家は約900万戸を超え、住宅全体の13%以上を占めています。 そのうち多くは相続後に放置された家で、管理が行き届かず、倒壊・ごみの散乱・雑草・害虫といった問題が発生しています。

空き家の管理は本来、所有者の責任ですが、遠方に住んでいる誰が相続したか不明など、すぐに対応できないケースも多く見られます。

2. まず知っておきたい「空家等対策特別措置法」

空き家の放置による被害が全国で増えたことから、2015年に施行されたのが空家等対策の推進に関する特別措置法です。

この法律により、自治体(市町村)は空き家に対して次のような対応を取ることができます。

  • 助言・指導:所有者に対して、管理や修繕を促す。
  • 勧告:改善が見られない場合、正式に是正を求める。
  • 命令:危険性が高い場合、命令によって修繕・撤去を義務づける。
  • 行政代執行:最終的に自治体が解体し、費用を所有者に請求。

また、この法律の中で「特定空家等」に指定されると、次のようなペナルティもあります。

固定資産税の「住宅用地特例(1/6軽減)」が解除され、税金が最大6倍になる可能性。

つまり、所有者にとっても放置するメリットは一切ないという仕組みです。

3. 近隣住民ができる「催促」の方法

① 自治体の「空き家相談窓口」に連絡する

多くの自治体では、空き家対策を担当する部署(都市整備課・まちづくり課など)が設置されています。 ボロボロの空き家を見つけたら、まずは自治体に相談しましょう。

自治体は現地を確認し、所有者に対して助言・指導を行ってくれます。 場合によっては、所有者に書面での改善要請を出すこともあります。

連絡時には「住所」「状況(写真があれば尚良し)」「近隣への影響」などを具体的に伝えるとスムーズです。

② 匿名で通報できるケースもある

「近所トラブルになりたくない…」という場合、匿名で通報を受け付けてくれる自治体もあります。 ただし、内容があいまいだと対応が難しいため、できるだけ具体的な情報を提供しましょう。

③ 自治体から所有者へ「助言・指導」が行われる

あなた自身が直接所有者に連絡する必要はありません。 行政が間に入り、所有者へ「維持管理を行ってください」という通知を出すことで、トラブルを避けつつ改善を促すことができます。

4. 自分で勝手に掃除・修理してはいけない理由

「危ないから片付けてしまおう」「草刈りしておこう」──そんな善意の行動でも、無断で他人の敷地に立ち入るのは法律違反です。 たとえ放置されている空き家でも、所有者の財産であることに変わりはありません。

万が一、立ち入って怪我をしたり、壊してしまった場合、あなたが損害賠償の対象になる可能性もあります。 したがって、必ず行政を通じて対応を依頼することが重要です。

5. 行政が動くまでの流れ

  1. 近隣住民から自治体に通報・相談
  2. 自治体が現地調査を実施
  3. 危険性が高い場合、所有者に助言・指導
  4. 改善が見られない場合は「勧告」→「命令」へ
  5. 最終的に行政代執行(解体・撤去)もあり

この流れの中で、行政は段階的に所有者へ通知を行うため、即座に解体されるわけではありません。 ただし、台風などで倒壊の危険がある場合は、緊急措置として迅速に対応されることもあります。

6. 自治体によっては「空き家バンク」や補助制度も

放置されがちな空き家を減らすため、多くの市町村では「空き家バンク制度」を導入しています。 登録された空き家をリフォームして、賃貸・売却・移住支援に活用する仕組みです。

また、所有者が修繕を行う場合に使える補助金制度を用意している自治体もあります。 「修理したいけどお金がない」という所有者には、こうした支援制度を紹介することが改善のきっかけになるかもしれません。

7. それでも改善されない場合はどうする?

自治体が対応しても、所有者が見つからない・連絡が取れないというケースもあります。 そんな時は、次のような方法も検討できます。

  • 地域の民生委員・町内会を通して相談
  • 弁護士や司法書士への相談(登記・相続関係の特定)
  • NPOや空き家管理サービスの紹介

法的手続きを経て、所有者が不明なまま放置されると、最終的には自治体が「管理不全空き家」として対応を進めることもあります。

8. まとめ:まずは「一人で抱え込まない」こと

近所の空き家がボロボロでも、あなたが直接手を出す必要も、責任を負う義務もありません。 大切なのは、適切な窓口に相談し、行政と一緒に解決することです。

空き家の問題は、1軒の所有者だけでなく、地域全体の安心・安全に関わります。 まずは自治体に相談し、写真や状況を共有するところから始めてみましょう。

あなたの通報が、地域の安全を守る第一歩になります。
早めの行動が、空き家トラブルの拡大を防ぐ最大のポイントです。

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