相続した実家。保有しているメリットとデメリットは?

相続した実家。保有しているメリットとデメリットは?

相続した実家。保有しているメリットデメリットは?

親から実家を相続したものの、「この家、どうしよう?」と悩む方は非常に多いです。住む予定もなく、すぐに売るのも気が引ける——そんなとき、まず理解しておくべきなのが“保有することのメリットとデメリット”です。

この記事では、相続した実家を持ち続ける場合の良い点注意点を、税金や維持管理、将来の資産価値などの観点からわかりやすく解説します。

1. 相続した実家を保有するメリット

① 将来の「住まい」として活用できる

実家を保有していれば、転勤・退職後の帰郷・二世帯住宅など、将来のライフステージに合わせて自由に使えるというメリットがあります。特に都市部から地方へUターンを検討している場合、住宅取得費用を抑えられるのは大きな利点です。

② 不動産資産としての価値

土地付きの住宅は、長期的に見ると資産価値を持ちます。たとえ建物が古くても、土地そのものの評価は大きく下がらないケースも少なくありません。特に駅近や生活インフラが整った立地であれば、将来の売却・貸出の選択肢が広がります。

③ 賃貸・民泊などの収益化が可能

居住予定がない場合でも、リフォームを行って賃貸住宅や民泊として貸し出すことで、定期的な収益を得ることができます。自治体によっては空き家活用の補助金制度もあり、改修費用を抑えながら活用することが可能です。

④ 思い出の場所を守る

実家は家族の記憶が詰まった特別な場所。簡単に手放せないという感情的な価値もあります。思い出を残しながら活用するという選択肢を取れるのも、保有しているからこそです。

ポイント:単に「資産」としてだけでなく、「家族の拠点」としての役割を考えると、保有の意味がより明確になります。

2. 相続した実家を保有するデメリット

① 固定資産税・都市計画税などの維持コスト

相続後も毎年かかるのが固定資産税都市計画税です。建物の有無や立地によっては、年間数十万円に及ぶケースもあります。また、老朽化が進むと「特定空き家」に指定され、税負担が増えることもあります。

② 修繕・管理の手間と費用

空き家を放置すると、雨漏り・カビ・シロアリ・外壁破損などが発生しやすくなります。定期的に点検・清掃・草刈りを行う必要があり、業者に依頼すれば月1〜2万円の費用がかかる場合も。遠方に住んでいると特に管理が負担になります。

③ 使わない期間が長いほど資産価値が下がる

不動産の価値は「立地+建物の状態」で決まります。住まわれず換気もされない家は急速に傷み、築年数の割に評価が下がりやすい傾向にあります。数年放置しただけで、修繕費が数百万円単位になるケースも珍しくありません。

④ 相続人間のトラブルリスク

複数人で相続した場合、利用や処分を巡って意見が食い違うことがあります。売る・貸す・残すの判断がつかず、放置されたまま時間だけが経つと、相続人の高齢化や再相続(次の代への相続)でさらに複雑化します。

注意:登記名義が共有のままだと、売却や賃貸契約にも全員の同意が必要です。管理責任や修繕費の分担でもトラブルが起こりがちです。

⑤ 将来的に売却が難しくなる可能性

地方や郊外では人口減少が進み、不動産需要が減少しています。長期間保有しているうちに、買い手がつかなくなる可能性も。築古物件は解体費用もかかるため、処分時に「赤字」になることもあります。

3. 「保有か売却か」を判断するためのチェックポイント

  • 将来住む予定があるか:数年以内に利用予定があるなら保有、なければ早めの処分が得策。
  • 立地条件:交通アクセス・周辺環境・需要があるかどうかで資産性が大きく変わる。
  • 建物の状態:修繕に多額の費用がかかるなら、解体・更地化を含めて検討。
  • 維持コスト:年間の固定資産税・管理費をリスト化して、収支を把握する。

4. 保有を決めた場合の上手な管理方法

  1. 定期的な点検と清掃:最低でも年2回は現地確認を。雨漏りや雑草の放置は近隣トラブルの原因に。
  2. 空き家管理サービスの活用:月額1万円前後で、換気・清掃・郵便物確認などを代行してくれるサービスがあります。
  3. 自治体の補助金制度を調べる:空き家リフォーム・耐震改修・解体補助などの支援制度が活用できる場合も。

5. 売却・活用を検討する際のポイント

  • 早めの査定:築年数が経つほど査定額は下がるため、早期に不動産会社へ相談するのが得策です。
  • 賃貸や民泊で暫定活用:将来の売却を視野に入れつつ、一定期間貸し出す方法もあります。
  • 相続登記の完了:登記を放置していると売却・活用できません。2024年からは義務化されています。

まとめ

相続した実家を保有することには、「自由に使える」「資産として活かせる」という大きな利点がある一方、税金・維持費・管理の負担といった現実的なコストも伴います。

「売る」「貸す」「残す」——どの選択が正しいかは、家族構成や将来のライフプランによって異なります。大切なのは、感情だけで判断せず、資産価値と維持コストを数字で比較し、納得できる判断をすることです。


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