2025-11-22
親から実家を相続したものの、「この家、どうしよう?」と悩む方は非常に多いです。住む予定もなく、すぐに売るのも気が引ける——そんなとき、まず理解しておくべきなのが“保有することのメリットとデメリット”です。
この記事では、相続した実家を持ち続ける場合の良い点と注意点を、税金や維持管理、将来の資産価値などの観点からわかりやすく解説します。
実家を保有していれば、転勤・退職後の帰郷・二世帯住宅など、将来のライフステージに合わせて自由に使えるというメリットがあります。特に都市部から地方へUターンを検討している場合、住宅取得費用を抑えられるのは大きな利点です。
土地付きの住宅は、長期的に見ると資産価値を持ちます。たとえ建物が古くても、土地そのものの評価は大きく下がらないケースも少なくありません。特に駅近や生活インフラが整った立地であれば、将来の売却・貸出の選択肢が広がります。
居住予定がない場合でも、リフォームを行って賃貸住宅や民泊として貸し出すことで、定期的な収益を得ることができます。自治体によっては空き家活用の補助金制度もあり、改修費用を抑えながら活用することが可能です。
実家は家族の記憶が詰まった特別な場所。簡単に手放せないという感情的な価値もあります。思い出を残しながら活用するという選択肢を取れるのも、保有しているからこそです。
ポイント:単に「資産」としてだけでなく、「家族の拠点」としての役割を考えると、保有の意味がより明確になります。
相続後も毎年かかるのが固定資産税と都市計画税です。建物の有無や立地によっては、年間数十万円に及ぶケースもあります。また、老朽化が進むと「特定空き家」に指定され、税負担が増えることもあります。
空き家を放置すると、雨漏り・カビ・シロアリ・外壁破損などが発生しやすくなります。定期的に点検・清掃・草刈りを行う必要があり、業者に依頼すれば月1〜2万円の費用がかかる場合も。遠方に住んでいると特に管理が負担になります。
不動産の価値は「立地+建物の状態」で決まります。住まわれず換気もされない家は急速に傷み、築年数の割に評価が下がりやすい傾向にあります。数年放置しただけで、修繕費が数百万円単位になるケースも珍しくありません。
複数人で相続した場合、利用や処分を巡って意見が食い違うことがあります。売る・貸す・残すの判断がつかず、放置されたまま時間だけが経つと、相続人の高齢化や再相続(次の代への相続)でさらに複雑化します。
注意:登記名義が共有のままだと、売却や賃貸契約にも全員の同意が必要です。管理責任や修繕費の分担でもトラブルが起こりがちです。
地方や郊外では人口減少が進み、不動産需要が減少しています。長期間保有しているうちに、買い手がつかなくなる可能性も。築古物件は解体費用もかかるため、処分時に「赤字」になることもあります。
相続した実家を保有することには、「自由に使える」「資産として活かせる」という大きな利点がある一方、税金・維持費・管理の負担といった現実的なコストも伴います。
「売る」「貸す」「残す」——どの選択が正しいかは、家族構成や将来のライフプランによって異なります。大切なのは、感情だけで判断せず、資産価値と維持コストを数字で比較し、納得できる判断をすることです。
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