空き家を売るポイントとは？売却方法や貸す場合のメリットも解説

相続などで不動産を所有することになったものの「遠方に住んでいる」「マイホームを持っている」などの理由から、空き家になるケースがあります。
そのため、売るか貸すかでお悩みになる方も多いでしょう。
放置された空き家にはさまざまなリスクが発生するため、なにかしらの対策が必要です。
今回は、空き家を売るか貸すかの判断基準やそれぞれのメリット・デメリット、売却の方法やポイントを解説します。
神戸市須磨区、神戸市垂水区、神戸市長田区、神戸市兵庫区で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。

空き家を売るか貸すかの判断基準とは

まずは、空き家を売るか貸すかの判断基準と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

売るのが適しているケース

売るのが適しているケースとしてまず挙げられるのが、今後住む予定がない場合です。
以前は被相続人が亡くなると、所有していた不動産を子どもが相続し、次の世代が住み続ける（家を守り続ける）という考えが一般的でした。
しかし、近年は子どもが独立してマイホームを持ったり、遠方に住んでいたりするケースも珍しくありません。
そのため、実家を相続しても活用できず、持て余してしまうことがあります。
不動産は、所有しているだけで固定資産税の支払いや維持管理など、コストや手間がかかる点がデメリットです。
手間がかかるからといって空き家を放置してしまうと、倒壊などのリスクが高くなってしまいます。
今後住む予定がない場合は、売却を検討するのがおすすめです。

売る場合のメリットとデメリット

空き家を売る場合のメリットは、まとまったお金が手に入ることです。
築年数が新しいほうが高く売れる可能性があるので、売却を決めたら速やかに手続きをおこないます。
その一方で、財産を手放すことになるのが売る場合のデメリットです。
所有権がなくなってしまうため、いずれは住みたい場合は売却することはおすすめできません。

貸すのが適しているケース

まだ住める場合や、将来住む予定があるケースでは貸すのが適しているでしょう。
築年数が比較的新しかったり、劣化があまり進んでいなければ、賃貸物件として貸すことを検討してみてください。
リフォームで傷や破損を修繕すれば、貸し出せるケースもあります。
また、今後住む予定のある方も貸すのがおすすめです。

貸す場合のメリットとデメリット

貸す場合のメリットは、家賃収入が入ることです。
入居者がいれば毎月安定した収益を得られます。
また、空き家の場合は劣化が進みますが、人が住んでいれば劣化のスピードを遅らせることが可能です。
その一方、入居者がいなければ家賃収入はゼロになってしまいます。
管理費用や修繕費用も、原則所有者持ちのため、赤字経営になる可能性があるのがデメリットです。

空き家を売る方法

続いて、空き家を売る方法を解説します。

空き家を売る方法1：古家付きのまま売る

方法としてまず挙げられるのが、古家付きのまま売ることです。
築年数が経過している場合、建物付きで土地を売る方法があります。
土地をメインに売るため、建物はおまけのようなイメージです。
古家付きなら解体費用がかからないため、コストを抑えながら空き家を手放せます。
すぐに売り出せるので、スムーズに販売活動をおこなえるのもメリットです。
建物の状態が良ければ、高く売却できる可能性もあります。

空き家を売る方法2：解体して更地にする

解体して更地にするのも、空き家を売る方法のひとつです。
古家付きで売るのが難しい場合、更地にして売るケースがあります。
空き家を解体し、更地の状態であれば、土地の活用がしやすくなるのがメリットです。
古家があるよりマイホームの完成後をイメージしやすいため、土地を探している方に向けた不動産売却もおこなえるでしょう。
ただし、解体には費用がかかります。
解体しないほうがお得に売れる可能性もあるため、どちらが適しているかをじっくり考えることが大切です。

空き家を売る方法3：リフォームしてから売る

リフォームして売却する方法もあります。
リフォームによって傷や破損を修繕すれば、物件の魅力を高められ、早期の売却が見込めます。
中古物件の場合、リフォームによって高く売却できるケースも珍しくありません。
そのため、空き家の状態によってはリフォームを検討してみてください。

空き家を売る方法4：買取で売る

買取とは、不動産会社が直接空き家を買い取る方法です。
築古物件や仲介での売却が難しい不動産でも、買取ならスムーズに手放せる可能性があります。
契約内容によってはすぐに現金化できるため、空き家を早く売りたい方にもおすすめです。

空き家を売る際のポイント

最後に、空き家を売る際のポイントを解説します。

ポイント1：境界を確定しておく

空き家を売る際のポイントとしてまず挙げられるのが、境界を確定しておくことです。
古い土地の場合、隣地との境界があいまいになっているケースがあります。
あいまいになったまま売却してしまうと、買主が将来売る際に、隣の住民とトラブルになるかもしれません。
そのため、場合によっては測量士による確定測量をおこなう必要があります。
確定測量をおこなう場合、自治体や隣の住民からの許可が必要なので注意しましょう。
境界確定は、一般的に下記の流れでおこないます。

• 土地家屋調査士に必要書類を提出し測量を依頼する
• 土地家屋調査士が書類をもとに計画を立て、境界を測量する
• 隣の住民や自治体などの立ち会いのもと、境界を確定する
• 杭などを使用し境界が確定していることを証拠として残す

確定測量には手間がかかりますが、境界があいまいなまま売り出しても買主が見つからない可能性が高いです。
そのため、空き家を売る際は境界がどのようになっているか確認しましょう。

ポイント2：空き家の状態把握をする

空き家を売る際は、空き家の状況把握をすることもポイントです。
たとえば雨漏りがあるのに買主に告知せず売却してしまうと、契約解除や損害賠償請求につながる恐れがあります。
そのため、空き家に生じているマイナスポイントは、隠さずに伝えることが大切です。
また、状態確認をおこなっておけば、修繕すべきところも見えてきます。
売主側で修繕したり、もしくは買主にアドバイスできたりするため、買主からの信頼度もアップするでしょう。

ポイント3：ホームインスペクションをおこなう

空き家を売る際のポイントとして、ホームインスペクションをおこなうことも挙げられます。
ホームインスペクションとは、物件に生じている不具合を専門家がチェックすることです。
雨漏りやシロアリ被害の有無など、個人では把握しにくいような瑕疵を見つけやすいのがメリットです。
ご自身で状態確認をおこなうこともできますが、専門家に依頼すればより安心できます。
また、ホームインスペクション済みの物件であることをアピールできるため、早期の売却が見込めるでしょう。

まとめ

空き家を売るのか貸すのかは、そのときの状況とともに、メリット・デメリットを考慮して判断すべきといえます。
スムーズな売却を目指すためには、売却時のポイントを押さえておくことも大切です。
須磨区の不動産売却・買取なら「プライムホーム」へ。
お客様が笑顔で満足していただけるよう日々努力することをお約束いたします。
一生に一度あるかどうかの不動産売買取引に真摯に対応させていただきますので、まずはご相談ください。